フロント三つボタンに、腰はフラップ&パッチ、胸ポケットは箱型、ジャケットの基本型です。昨今はウエストにシェイプが効き、肩幅は狭めの細身のシルエットが主流となっていますが、WORKERSはボックス型のシルエットに、肩周りや袖はある程度ゆとりを持ったデザインで基本から外れないように。かといって野暮な雰囲気ではなく、少々内旋した前振りの袖は袖口に向かってやや細くなります。お仕事スタイルから休日スタイルまでお供してくれる、まさにベーシックな1着です。

コットンサージ生地に使用するクリア加工を施した糸を使用しているため生地の表面に起毛感がなく滑らかな生地感に。柄はデザイナーさんが好むシックなグレンチェックカラー。程良い光沢のあるチェックジャケットは幅広いシーズン活躍してくれます。
ボタンはアメリカ製・ウォーターベリーのメタルボタンを使用。
この細部へのこだわりが結果として本物の雰囲気を持たせています。
 

シーズンごとにアップデートしているWORKERSのネイビーブレザー。基本的なディティールは変わらず、フロント三つボタンの上二つ掛け、ラペルは太すぎず、細すぎず。今シーズンから襟返りの馴染みがよくなるように、羽襟の周り寸法を1.5cm程度出しています。ラペルが綺麗に見えるよう、見返し側、見頃側とステッチを切っています。当たり前の仕様ですが当たり前じゃなくなって着ているディティールです。
袖はアメトラらしく二つボタン、直しがし易いように叩き仕様で上げています。バックは普通のセンター弁と。裏に返すと綺麗な額縁仕上げで縫製技術の高さが伺えます。ジャケットの当たり前のつくりをちゃんとつくる。そんな気概を感じとることができます。
アメリカンライクなコットンジャケット、ワードローブに加えるならこうしたベーシックなアイテムに限ります。

WORKERS/ワーカーズは岡山を拠点にワーク、トラッド、ミリタリーを中心としたメンズウェアメーカーになります。デザイナーT氏の豊富な知識はディティール、縫製仕様、素材、商標やブランドの歴史にまで及び、その深い知識を活かし、パターンや縫製、糸、ミシンのアタッチメントなど細かい部分までこだわり、自分が理解を深めた日本の工場にてWORKERSの洋服は生産されます。古き良き部分を活かしつつ現代的解釈をユニークに注入するセンスとそれを実現する縫製技術やパターンなど各部門の高いクオリティは着る人をワクワク驚かせてくれる。 常にベーシックな服作りにも関わらず、そのクオリティや出来上がるまでのバックグラウンド含め、人の心を躍らせる数少ないブランド。