大戦モデルをベースに。
[物資統制による変化]
WORKERSデザイナー舘野氏の探究心は底無し、これまでのWORKERS定番デニム生地とは異なる"もう少し厚い生地"で製品を作成したいという欲を形にしてしまいました。
第二次世界大戦時、強国アメリカでも物資不足から政府により物資統制が行われました。工程は簡略化、素材は安価な物への変更が命じられました。しかし作業員や戦闘員の安全を守る為に使用されるデニム生地が薄くなっては本末転倒との思いから、大戦中のデニム生地は逆に厚みを持たせこれまでの生地より重みを持った独自の風合いが誕生しました。
これはまさに舘野氏の使いたかったデニム生地ということで定番デニムがデザイナー自らアメリカから買い付けた米綿100%で作られた7番手の糸をタテ、ヨコに使用した13.75オンスに対し"大戦モデル"ではタテ7番手、ヨコ6番手の糸を使用した14.7オンスの生地になっております。
柔らかくも若干の重みをもった大戦デニム生地、付き合いやすく育て甲斐のある生地になっております。
[簡略化から生まれたデザイン]
政府による物資統制はワークウェアのディティールをも変更させました。
本来フラップが付いていた左胸のポケットにはフラップが外され、代わりに強度を保つためリベットを施し、フロントのボタンはブランドネームが刻印されたオリジナルのボタンではなく政府に指定された月桂樹が刻印されたドーナツ型ボタンにし数も一つ減らされ4つに。工程を減らす為２つのパーツから構成されていたアームホールはパーツを1つに、これにより袖の開き位置も歪になっております。
1stと呼ばれるGジャンとは異なる今回のLot806 大戦モデル。
時代が生んだデザインをWORKERSらしく汲み取った名作となっております。
[バックシンチ]
ワークウェアならではのT字に近い形状のLot806。肩位置がやや外にアームホールも太く、身幅もゆとりがあり労働時に可動域を確保し、必要に応じ背面部に備えた"バックシンチ"によりフィット感を調節する。
このディティールを忠実に再現しています。
労働着としてアウターとして着用する場合はこのバックシンチを使用しても問題ありませんが、ベルトに針を貫通させることで調節するバックルですので椅子に腰掛ける、Gジャンの上に重ね着をする、という方は針を貫通させず使用する、または貫通させた後に針先を丸く削り落とす。など安全面に注意してご愛用ください。
WOREKRSがつくる大戦モデル。
ファンは眉唾ものです。
素材:14.7オンス・米国産・コットン100％ タテ7番・ヨコ6番・未防縮キバタデニム
生産国:日本
モデル(169cm 62kg)着用サイズ:38
| SIZE |
肩幅 |
身幅 |
袖丈 |
着丈 |
| 36 |
46 |
50 |
59 |
61.5 |
| 38 |
47 |
53 |
59 |
62.5 |
| 40 |
48 |
58 |
60 |
63.5 |
| 42 |
49 |
63 |
61 |
63.5 |
WORKERS(ワーカーズ)
WORKERS/ワーカーズは岡山を拠点にワーク、トラッド、ミリタリーを中心としたメンズウェアメーカーになります。デザイナーT氏の豊富な知識はディティール、縫製仕様、素材、商標やブランドの歴史にまで及び、その深い知識を活かし、パターンや縫製、糸、ミシンのアタッチメントなど細かい部分までこだわり、自分が理解を深めた日本の工場にてWORKERSの洋服は生産されます。古き良き部分を活かしつつ現代的解釈をユニークに注入するセンスとそれを実現する縫製技術やパターンなど各部門の高いクオリティは着る人をワクワク驚かせてくれる。 常にベーシックな服作りにも関わらず、そのクオリティや出来上がるまでのバックグラウンド含め、人の心を躍らせる数少ないブランド。
